「人生、何が起こるかわからない」
よく言われる言葉だが、私にとってそれを体現したのがまさに「ウルトラマン」だったといえる。
2022年5月18日に映画館で観た「シン・ウルトラマン」は、間違いなく1つの転機だった。
今年の5月にシン・ウルトラマンを観たあと、5月からこの11月までの半年間に、何があったかをふり返ってみた。
“ウルトラマン”が動機付けとなったものをざっと箇条書きにしている。
正確な日付が追いきれず時期が間違っているものもあるかもしれないが、ご容赦願いたい。
【2023.1.17 追記】
12月にもウルトラマン関連でいくつか体験したため、加筆を行った。
2022年5月〜11月の行動記録
<5月>
- 5/18(水)シン・ウルトラマンを2D上映で鑑賞
- 5/19(木)シン・ウルトラマンのパンフレットを購入
- 庵野秀明セレクション「ウルトラマン」4K特別上映を鑑賞
- シン・ウルトラマンを4DXで鑑賞
- 短編アニメ『ザ・ウルトラマン/ジャッカル対ウルトラマン』を鑑賞
- 初めてリアルタイムのウルトラマンとして「ウルトラマンデッカー」を見始める
- NHK「あさイチ」の斎藤工さんプレミアムトークを見る
- 映画『シン・ウルトラマン』 POP UP SHOP inOIOIに行く
- 新宿紀伊國屋のウルトラマンコーナーに行く
- MARK IS みなとみらいでバルーンの巨大ウルトラマンを見る
- 横浜ランドマークタワーに登り、シン・ウルトラマンのコラボ展示を見る
- 円谷英二についての漫画伝記を読む
- 成田亨『特撮と怪獣』を読む
<6月>
- ブログを始める
- 初代「ウルトラマン」を見る
- 「ウルトラ怪獣散歩」を見る
- NHKドラマ「ふたりのウルトラマン」を見る
- 「ウルトラマンZ」を見る
- 東京駅のM78ウルトラマンショップへ行く
- 東京ソラマチのM78ウルトラマンショップへ行く
- ウルトラマンのソフビを購入
- ウルトラマンのぬいぐるみを購入
- 初代ウルトラマンに手紙を書く
- 初代ウルトラマンから誕生祝いの返事が届く
<7月>
- TSUBURAYA IMAGINATIONに登録する
- 「ウルトラヒーローズEXPO 2022 サマーフェスティバル IN 池袋」へ参加
- 生のウルトラマンたちに初めて会う
- ウルトラショットを初めて撮影
- ヒーローショットを初めて撮影
- 初代ウルトラマンのミート・ザ・ヒーローへ初参加
- ウルサマで初めてウルトラマンのステージショーを観覧
- ウルサマ連動のスタンプラリーをする
- NHK「歴史秘話ウルトラマンヒストリア」を見る
- 「ウルトラマン超闘士激伝」(アニメ版)を見る
- 「シン・ウルトラファイト」を見る
- ウルトラシリーズファンの方々と縁ができはじめる
- NHK「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」を見る
<8月>
- NHK「全ウルトラマン大投票」を見る
- ウルサマに通いまくる
- ウルトラマンのフィギュアを購入
- ウルトラマンの文房具を購入
- 友人にウルトラマンタロウのソフビをプレゼント
- ウルトラマンの絵を描いてみる
- コミックマーケット100(CP100)でウルトラ怪獣のコスプレに出会う
- 怪獣酒場・新橋蒸留所に行く
- 怪獣酒場・川崎店に行く
- 「ウルトラ6兄弟 THE LIVE ファミリーステージ in 戸田」をオンライン鑑賞
- MARVELコミックス『THE RISE OF ULTRAMAN』を読む
<9月>
- 主演:古谷敏さん、共演:清水マリさん・西塔紅美さん・きくち英一さん・高野浩幸さん・西京利彦さんのシャーロック・ホームズの舞台を鑑賞
- 古谷敏さん(初代ウルトラマン)から、スペシウム光線のポーズを教わる
- きくち英一さん(ウルトラマンジャック、2代目ウルトラセブン)から、ウルトラブレスレットを使った技のポーズを教わる
- 赤松和光さんのサインをいただく
- リクエストを頂いてウルトラマンの絵を何枚か描く
- かたおか徹治『ウルトラ兄弟物語』を読む
- 桑田次郎『ウルトラセブン』を読む
- シン・ウルトラマンに登場した居酒屋「浅草一文」で割り勘する
- ミスター平成ライダーこと高岩成二さんのアクションワークショップに参加
<10月>
- ツブイマで「ウルトラセブン」を見る
- 「ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラセブン編 in 博品館劇場」を鑑賞
- ウルトラマンのスーツアクターおよびセブンのアマギ隊員こと古谷敏さんの講演会へ参加
- ウルトラマンの声/メフィラス星人やマグマ星人等のスーツアクターご担当の外島孝一さんMCの朗読会へ参加
- 「ウルトラセブン」55周年記念4K特別上映を鑑賞
- モロボシ・ダン役の森次晃嗣さんオーナーのカフェ、ジョリーシャポーへ行く
- 鵠沼伏見稲荷神社でアイスラッガーお守りを購入
- ウルトラマンデッカーのロケ地「煎豆落花生ほていや中塚商店」へ来店
- みやにし たつや『おとうさんはウルトラマン』を読む
- みやにし たつや『おとうさんはウルトラセブン』を読む
- ウルトラマントレギアと過ごすプレミアムハロウィンパーティーに参加
<11月>
- シン・ウルトラマン再上映を日比谷のIMAX上映で鑑賞
- Z空調のCMを見る
- 岡本太郎美術展に行く
- 「展覧会 タローマン」に行く
- 三軒茶屋でウルトラマンのマンホールカードをもらう
- 祖師ヶ谷大蔵のウルトラマン商店街に行く
- 駅の電子広告でシン・ウルトラマンのアマプラ配信宣伝を見る
- アマゾンプライム配信で「シン・ウルトラマン」を鑑賞
- ボイストレーニング体験をしてみる
- 石川県のウルトラマンスタジアムへ初来場
- シン・ウルトラマンウエハースを購入
- 友人にウルトラの父とウルトラの母のソフビをプレゼント
- 東武鉄道のウルトラマンスタンプラリーをやる
- 東京コミコンでウルトラマンの展示を鑑賞
- アメコミ版ウルトラマンやレッドマンを描くアーティストのマット・フランクさんからサインとスケッチをいただく
<12月>
- 住宅展示場のウルトラマン(サンタクロースマント)の撮影会に行った
- ネットラジオに出演した
- ウルトラヒーローズEXPO ニューイヤーフェスティバルに行った
- 丸山貢治さんP、足木淳一郎さん脚本・演出の舞台「とあるBarにて」を観劇
- 『ウルトラマン超闘士激伝』を読んだ
- よみうりランドのウルトラマンショー(岩田栄慶さん脚本)を観劇
ウルトラヒーロー・ウルトラ怪獣たちと対面
一緒に写真を撮ったり、舞台の上に立つ姿を見たりと、リアルの場で会ったウルトラヒーローは22人、名前がわかるウルトラ怪獣は15体にのぼる。
生で会った&見たウルトラヒーローたち
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ゾフィー
- ウルトラマンタロウ
- ウルトラマンレオ
- ウルトラマンゼアス
- ウルトラマンティガ
- ウルトラマンダイナ
- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンオーブ
- ウルトラマンタイガ
- ウルトラマンゼット
- ウルトラマンデッカー
- ウルトラの父
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンエース
- ウルトラマンジード
- ウルトラマントリガー
- トリガーダーク
- ウルトラマンリブット
- ウルトラマンレグロス
- ウルトラウーマングリージョ
生で会った&見たウルトラ怪獣たち
- ウルトラマントレギア
- ゼットン
- メフィラス星人
- 怪獣人プレッシャー
- マグマ星人
- ババルウ星人
- バロッサ星人
- メトロン星人
- ペガッサ星人
- スフィアザウルス
- スフィアエレキング
- スフィアゼットン
- ゴース星人
- グリージョダークネス
- レイブラッド星人
ウルトラの世界を知ってから、6か月でこんな感じだ。
気が小さくてなかなか新しい環境に飛び込めない自分にしては、かなりがんばって行動したほうだと思う。
ウルトラシリーズだけでなく、そこから岡本太郎やアクションWSなどに派生していくのは想定外だったが、これも楽しい経験だった。
ワンピース歌舞伎とウルトラマン
ウルトラマンについて考えていたら思い出したことがあるので、ここに書かせていただきたい。
2017年頃、「ワンピース歌舞伎を観たことによって人生が変わった」という女性の手記をネットで読んだことがある。
ワンピース歌舞伎とは、尾田栄一郎氏による少年漫画『ONE PIECE』を、4代目市川猿之助氏が演出した舞台作品のことだ。
記事の詳細は失念したが、メンタルをやられていた女性がたまたまワンピース歌舞伎を観劇し、その魅力に夢中になって活力を取り戻し、再び人生が楽しくなったといったような内容だったと思う。
当時の私はその記事を見たとき、かなり落ち込んだ。
私もワンピース歌舞伎は観劇しており、確かに作品は非常に素晴らしく、感動したが、その女性のように塞がっていた人生が再び開かれるような体験とはならなかったからだ。
当時の私はブラックな職場で働くサラリーパーソンで、体とメンタルがなかなかに追い詰められた状態にいた。
仕事を辞めることはすでに決めていたが、どうしようもなく人生が塞がれたように感じていた。
「同じものを見たはずなのに、この女性は活路が開かれたが、私はそうではない」
一人、布団の上でぼんやりとスマホを見ながら、くやしく、悲しく感じたのを覚えている。
それが5年前の話だ。
このワンピース歌舞伎の話はしばらく忘れていたが、今、この6か月のふり返りを書いていて思い出し、そして気づいた。
あの女性にとっての「ワンピース歌舞伎」が、私の前に現れた。
それが「ウルトラマン」だったというわけだ。
去年までは仕事もプライベートもうまくいっておらず、特に2021年の前半は、それまでがむしゃらにやっていた仕事から離れたこともあって、本当に何もする気力がなかった。
日々の生活はできていたが、家の中に引きこもってぼんやり過ごしていた。
特に何かエンタメ作品にハマるようなこともなく、白黒…とはいわないが、色褪せている生活だったと思う。
変わり始めたのは、2021年冬頃だ。
このあたりから少しずつ気力が戻ってきたので、忙しい時期はほぼやっていなかった自炊にいそしんだり、家の近くを散歩してみたり、図書館の本を読んだりして過ごした。
引きこもりが功を奏し、抜け殻のようだった心身がともに回復してきたのだろう。
NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」や漫画『ゴールデンカムイ』など、距離を置いていたサブカルチャーを楽しむ余裕も出てきた。
2022年春先には、新しいコミュニティに顔を出してみたり、新しい仕事を始めたりと、よりいっそう広い「外」に出られるようになっていた。
そして、満を辞しての5月である。
ぼーっといつものようにツイッターを眺めていると、ウルトラマンの新作映画の話題がTLにチラホラ流れてきていた。
私は別にウルトラマンのファンだったわけではないので、「あ、シンの最新作、いつの間にか公開してたんだ。じゃあ観に行くかー」くらいのノリであった。
「シン」シリーズは、「シン・ゴジラ」も「シン・エヴァンゲリオン」も観てきており、どれも面白かったから、その流れで「シン・ウルトラマン」も観に行った。それだけ。
自分にとっての「ワンピース歌舞伎」を探し続けていたわけではない。というか、今の今まで忘れていた。
強いていえば、「すべてのタイミングが合っていた」のだろう。
ウルトラマンはある日突然、私の生活の中に飛び込んできた。
シンガーソングライター・井上陽水の名曲「夢の中へ」には、「探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で」というフレーズがあるが、まさにそんな感じだ。
何事も、執着から離れたとき、忘れた頃にやってくる。
そんなものなのかもしれない。
これからやってみたいこと
ウルトラマンについては、まだやれていなくてやってみたいことがたくさんある。
こちらも箇条書きにしてみた。
住宅展示場でのウルトラヒーロー撮影会に参加すること。(12月に実現)遊園地で行われるウルトラマンのヒーローショーを見ること。(12月に実現)- 一眼レフカメラを買って、カッコイイ写真を撮影すること。
- まだ見ていないウルトラシリーズ作品を完走していくこと。初代、セブンときたら、次はシン関連でやっぱりウルトラQかな。
- ウルトラマン関連の本をもっと読むこと。
- ウルトラマン関連の漫画作品をいろいろ読むこと。今は激伝とウル忍とマーベルが読みたい。
- 青森県立美術館で成田亨氏の作品を鑑賞すること。
- 円谷英二氏のふるさとである福島県須賀川市を旅行すること。
- 沖縄県にある金城哲夫氏の墓参りをすること。
- 石川県能美市で九谷焼ウルトラマンシリーズ絵付け体験をすること。
- ウルトラの世界を表側と裏側から作り上げた人々に会ってお話を伺うこと。
- 中国・上海にあるウルトラマンのテーマパークに行くこと。
今パッと思いつくのはこれくらいだろうか。
だが、相手は56年もの歴史がある巨大IPコンテンツ。知れば知るほどこの先も「これがやりたい!」がどんどん出てきそうだ。
天文学と物理学も分かるようになりたい。Twitterで有識者たちがシンウルのプランクブレーンや恒星系、リピアーの論文などについて会話していて、横で見ていてカッコイイな〜と思ったため。
コロナ禍が落ち着いたら、ウルトラマンと握手をしてみたい。以前はできたという肩組みやハイタッチもしてみたい。
あと、できれば怪獣の着ぐるみを着てみたい。生でウルトラマンゼロを見て芽生えたスーツアクターへのひっそりとした憧れがある。
とはいえ、ウルトラマンスタジアムでウルトラマンタロウ相手に軽快に立ち回るゼットンを見て、かなりの壁の高さは感じたけれど…まぁ、言うだけはタダだから。どうせタダなら損は無いんだから、言っとこう。
シン・ウルトラマンとは何だったのか
シン・ウルトラマンを観たことによって、この半年で、私はシンウルを観なければ見るはずのなかったものを見て、会うはずのなかった人に会って、食べるはずのなかったものを食べて、行くはずのなかったところへ行って、やるはずのなかったことをやった。
シン・ウルトラマン。
それは私にとって「人生の転換点」であり、新しい世界を知るための「扉」であり、人々とつながるための「インターフェース」と「共通言語」であり、「可能性の種」だった。
正直、シンウルは批判したいポイントもあるし、決して完璧な作品だとは思っていないが、それでも「私の人生を面白い方向へ動かした作品」であることは間違いない。
この6か月の間は、それなりに失敗したり、悲しかったり、くやしかったりした思い出もある。
だが今のところ、それらをひっくるめて「いい体験したね〜」と総括できているし、「楽しかった〜!」という思いのほうが大きい。
まだまだ見たいものも読みたい本も行きたい場所もたくさんあるし、会いたい人もたくさんいる。
今のところ、シン・ウルトラマンをきっかけに芽生えた好奇心は一向に衰えず、成長していく一方だから、しばらくは好奇心のままに動き回ってみようと思う。
今まで以上に乱文で恐縮であるが、ちょうど半年というこの境目に、いったん総括を書いておきたかった。書けてよかった。
あと、書こう書こうと思いながらいまだに書けていない記録がいっぱいあるので…そちらもこれから書いていきます、ハイ。
最後に、お会いした方々、さまざまなものを作ってくださった方々へ
最後に、この半年にお会いした方々、過去から今日に至るまでさまざまな形で楽しいものを作り上げてくださった方々に、この場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございます。
今後も応援しております。
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